新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

信用保証協会の保証は、不動産担保よりも信用力がある

   銀行では、信用保証協会保証付き融資を、優良債権として取り扱うので、不動産物件を買うのも悪くありません。

 

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    ( 不動産経営者は、不動産融資を受ける時にアパートローンを使ったり、プロパー融資を使うことが多く、信用保証協会を使うことが少ないので馴染みがないですが、他業種ではむしろ、一般的に使われているものですから、仕組みをよく理解すべきです。

    都道府県や市区町村が行なっているコロナ融資は信用保証協会保証付きの運転資金です。信用保証協会を知るよい機会ですので、積極的に活用してみましょう。)

 

   信用保証協会の保証は、優良保証、という扱いで、不動産担保よりも、格上とされ、最上級の位置づけです。

 
    不動産物件が担保不足の場合でも、優良保証によって、不足している部分が完全に補完されます。
 
   担保評価を気にする必要がなく、物件の高利回りだけを追求すればよいわけですから、ノーリスク、ハイリターンです。
 
   融資期間は、10年程度と短いですが、借りられるならば積極的に活用すべきです。
 
    例えば、売値が2000万の物件があって、担保評価が1500万だったとします。
信用保証協会が2000万まで保証した場合、民間金融機関は2000万まで融資してくれます。
 
  この時、借り手は、担保評価1500万に加えて、500万の信用保証協会の優良保証をプラスして勝ち取ったことになりますから、効果は絶大です。
 
   日本政策金融公庫と比較して、どうか、という点ですが、例えば、売値が2000万の物件があって、担保評価が1500万だったとします。
 
   仮に、日本政策金融公庫が2000万を融資した場合、担保評価1500万しかありませんから、民間金融機関からは500万の担保不足と見られてしまい、マイナス評価されてしまいます。
 
    ですので、日本政策金融公庫の融資よりも、各地の信用保証協会保証付き融資の方が優れています。
 
   日本政策金融公庫が500万多く貸したのは、中小事業者を公的な観点からバックアップしよう、という意図があってのことで、公庫が無担保でリスクをとってくれているのですが、
 
   
    民間金融機関の銀行員は不勉強なので、日本政策金融公庫がそもそも、どういった金融機関であるかすら知らない場合が多く、仕組みを理解できないのです。
 
(期間10年だと、ほとんど手残りがないのですが?というご質問がありましたが、手残りはありませんが、完済後はキャッシュマシンになりますし、買った値段かそれ以上で売却できれば、相応の運用益が得られるかと思われます。)
 
(各地の信用保証協会の方針によって、不動産物件を購入する目的だと、資金使途の説明の仕方にもよりますが、利用できない場合もありますので、ご注意ください。)