支店長決裁と本部決裁を分ける基準はなにか
金融機関において、支店長決裁と本部決裁を分ける基準には、どのようなものがありますか? というご質問がありました。
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金融機関には、一般的に、支店長決裁と本部決裁があります。支店長決裁のことを専決(せんけつ)とも呼びます。
本部決裁となるのを、どういう基準で分けているか、というと、これは各金融機関の考え方によりますので、若干ばらつきがあると思いますが、以下のような場合が想定されます。
例えば、
①支店長決裁が可能な融資額上限を超えた場合
②取り扱い可能な融資期間を超えた場合
③本部決裁が義務付けられたローン商品等の場合
④延滞や遅延が発生した管理債権や条件変更先の場合
⑤保全割れとなる貸し出しの場合
⑥他店での貸し出しがある場合
⑦TIBOR関連など本部の専門部署取り扱いの場合
⑧格付けに基づいた標準的な貸出金利に沿わない融資の場合
⑨要注意先・要管理先以下または債務超過先の場合
⑩一年以内に融資否決となった先または著しく業況が悪化した場合
などです。もちろん、他にもたくさんあります。
融資内定を早めたいのであれば、上記のようなイレギュラーとならない貸し出しとなるように、工夫することが重要となります。
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保険金を活用した不動産経営について、銀行はどうみるか
最近は、保険金申請を活用した不動産経営、が流行っていますが、銀行員はそういう風潮をどう感じますか?という意見を求められました。
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台風による風水害、など、やむをえない事情があった場合はいたし方ありませんが、
台風とは直接、因果関係がないことまででも、台風のせいにして保険金申請をしているのだとすれば、経営者としての資質を疑われかねませんのでご注意ください。
保険というのは万が一の事態に備えた対応ですから、日常的に活用する、というのは、違和感を感じてしまいます。
(電気的機械的故障、とかが、中心なんでしょうけど、、、)
銀行融資のときに、経営者の個人調書、も作成しますので、表題のように、保険金を活用しているとか、変なことは、銀行の担当者に言わないほうが良いと思います。
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上場するからカネ貸してくれ、にご注意
大家さん会などで、上場するからカネ貸してくれ、なんていう上場詐欺があったら怖いですね、というご感想がありました。
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将来上場するからカネ貸してくれ、と言われたら嘘ですので、お断りするようにしていただきたいと思います。
だますために、ご立派な経営理念や夢を語ってくるかもしれませんが、それは事実と異なります。
( 上場、という甘い言葉に誘惑されて、上場したら株価が何倍にもなる、などと想像すると、ついついカネを貸してしまうのかもしれません。貸す場合には、決算書を見せてもらったり、大金ではなく、返してもらわなくても構わないくらいの少額にすべきでしょう。)
業種を問わず、会社経営が赤字でうまくいかず、どの銀行からの融資も断わられて苦しくなると、親族や友達などに、カネ貸してくれ、といいはじめます。
しかし、貸したところで、赤字体質が改まらない限り、おカネが湯水のように消えるだけです。
毎年、売上より費用が多いわけですから、返せるわけがありません。会社はいつか必ず、潰れます。
そして一度貸してしまうと、また貸してくれ、といわれますから注意が必要です。
(はじめは少額で借りてきちんと返し、相手を安心させて2回目に大金を借りたときに、返さなくなる場合もあります。)
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地域の活動に関わると会社の経営が傾く
地域に貢献したいのでコミュニティビジネスを始めましたが、銀行から活動は評価されますか?というご質問がありました。
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銀行員は偏屈で非常識、世間知らずが多い
新築 フロンさん(わたし)はいろいろなことをよく知ってますね、といわれましたが、
普通の銀行員は、自分の銀行以外はよく知らないし、他行のことや、地域のこと、行政のことも知りません。一番興味あること、といえば、粉飾決算とか、決算書の見方、とか、他愛のない話です。
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新築 フロンさん(わたし)は、就職した銀行を一旦やめて、他の金融機関に移りましたから、物事を客観的に見たり、銀行ごとの違い、などを強く意識できましたし、
銀行以外のこと、例えば、地域のことや行政のこと、などもよく知っています。
ところが、転職経験のない普通の銀行員は、自分の銀行のことしか知らないですし、他行のことや、地域のこと、行政のことも知りません。
そして、偏屈や非常識の度合いが強い人が多いですので、十分に気をつけて、接していただきたい、と思います。
ちなみにわたくし(新築 フロンさん)、銀行員らしくない、と他の銀行員からいわれてましたが、むしろその方がかえって正常、だと思っています。笑
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商店街で生き残る業種はなにか?
駅前商店街に貸店舗物件を持っていますが、銀行から見て有望な業種にはどのようなものがありますか? 生き残りそうな業界を教えてください、というご質問がありました。
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駅前商店街は、活気のある商店街もあれば、衰退して空き店舗が目立つ商店街もあり、二極化が進んでいくと考えています。
郊外にイオンなど大手のショッピングモールが発展しており、競争は厳しさを増してゆくものと思われます。
商店街で生き残る業種、ということですが、大手のチェーン店やスーパーコンビニ、ディスカウントストア、銀行、郵便局以外ですと、理髪店、美容室、医院、処方箋薬局、介護サービス、カフェ、飲食店、不動産屋、学習塾、大衆居酒屋、携帯ショップ、ドラッグストア、などがあります。
(本屋、文房具屋、八百屋、肉屋、魚屋、などは淘汰されやすいです。)
全国のどの商店街も没個性化してきており、上記のような、似たような傾向をたどるものと考えています。
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不動産経営を規模拡大したいなら信金との取引は欠かせない
不動産経営をやっていて、信金で融資を受けたことがないのですが、使い勝手は良いですか?というご質問がありました。
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信金は金融業界では下位に位置しますが、地域に密着して地元事業者に対して、積極的にプロパー融資をだしますから、規模拡大の上で欠かせません。
メガ大家、といわれるような大規模な不動産経営者の場合、例外なく、信金を積極的に活用しています。
不動産業者が窓口となって融資手続き代行を行なう地銀のローンとは異なり、自らが積極的に地元信金の支店に出向いてプロパー融資の交渉をする必要があります。
信金は、貸せる人(きちんと返済できそうな人)にはできる限り多く貸したい、と考えていますので、不動産経営の実績が長い人ほど、取引深耕するメリットが大きい、と言えます。
使い勝手、という点でも、全国の信金の支店ATMで営業時間中は入出金が無料、という利点がありますし、地方に出かけた時に、都銀以上に、恩恵を感じることが多いかと思います。
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