新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

時価で不動産を売却した場合の利益を、含み益として銀行に認めさせられるか

   含み益のある収益物件があり、時価で売却すれば儲かりそうです。
  時価で売却したら得られる(見込みの)利益を、含み益として会社の資産に加えて、純資産が増えていると銀行に認めさせることはできますか? というご質問がありました。
 

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  これは、難しいと思います。

 銀行では、不動産を時価(実勢での売買価格)で売却した場合に得られる利益(時価ー帳簿価額)を、含み益とは見なさないからです。

  銀行で、含み益がある、というのは、銀行の不動産担保評価額ー帳簿価額(決算書に記載されている土地や建物の価額)がプラスだった場合のことを意味します。

  銀行の不動産担保評価額は、通常、時価(実勢での売買価格)よりもかなり低めの、渋い数値になっています(64〜80%くらい)。
  
(含み損とは、銀行の不動産担保評価額ー帳簿価額(決算書に記載されている土地や建物の価額)がマイナスだった場合のことです。)

(地方だと、銀行の不動産担保評価額>時価(実勢での売買価格)となることがありえます。)

 担保余力がある、というのは、銀行の不動産担保評価額ー融資の残債、がプラスのことを意味します。
 
 (銀行の不動産担保評価額ー融資の残債、がマイナスの時は、担保不足、と言います。債務超過、と言う人がいますが、誤りです)

 

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