銀行は、雨の日に傘を貸さない
銀行は、一般的に、晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる、と聞いたのですが、本当でしょうか? というご質問がありました。
これは、事実です。傘を取り上げるかもしれませんし、傘を貸さない、かもしれません。
銀行は、業種を問わず、経営内容や取引振りが良好な先に融資をしたい、と考えています。
経営内容や取引振りが良好な先とは、①累積赤字が資本金を上回ってないこと(=債務超過でないこと)、②これまでの返済実績に問題がないこと、です。
融資担当者が融資の案件を進める時には、稟議書を作ります。
この際、上記の①か②のいずれかに懸念がありますと、何で追加融資をしないといけないのか? ということが問題になってしまいます。
つまり、回収するほうが良いわけで、わざわざ追加融資をする理由が、うまく説明できなくなるのです。
もちろん、潰れてしまうと不良債権になりますので、①がだめでも②がよい場合には追加融資(つなぎ融資)をすることもありますが、支店や本部での審査が慎重になってしまうのは、止むをえないでしょう。
従いまして、こういうことにならないよう、ほんの少しでも黒字決算となるように、いつも心がけることが重要です。