不動産バブルが起こる根本的な原因
幾度となく、不動産バブルが起こる、根本的な理由って何だと思いますか?というご質問がありました。
これは、金融機関と不動産業者に共通する文化にある、と考えています。それは、ノルマ、です。
トップが、部下に対してノルマを課す、というのは、民間企業であれば、当たり前のことです。
そうでなければ、自分たちの食い扶持が稼げませんし、うかうかしていると、倒産してしまいます。
トップは、金融機関であれば、本部や支店長、不動産業者であれば、社長、となります。
トップというのは、一年中、部下に対してハッパをかけ続け、数字とにらめっこするのが役割ですから、極端な話、部下の仕事ぶりを知らなくても務まります。
これは金融機関も、不動産業者も同様です。
金融機関にとって、不動産関連等融資は、融資額という、数字を稼ぐ上ではありがたいですし、他業種に比べても、担保保全が確実で、比較的安全度も高いですから、絶好の草刈り場です。
不動産業者も、銀行融資あっての仕事、でしょうから、金融機関との密な連携は欠かせません。
この何年かの、不動産関連等融資の過熱ぶりというのは、両者の思惑が一致したことによって成立したものです。
そして、人間というのは、都合の良い生き物なのか、何年もすると、過去に経験したことを忘れて、再び、同じ過ちを繰り返してしまうのです。