政府系は民業圧迫なのか？
政府系金融機関が民業圧迫している、という批判が、全銀協や地銀協から出ていますが、いかがお考えでしょうか？というご質問がありました。
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政府系金融機関には、民間金融機関がカバーできないような役割と使命が求められています。いわゆる、補完金融、としての役割です。
メインバンクは民間金融機関が担い、政府系金融機関はその補助をする、ということです。
民間金融機関は、担保主義で、極度にリスクをとることを嫌います。
特に、融資金額が少ない案件ですと、採算が合わないという理由で、信用保証協会に審査を丸投げする、というのは日常茶飯事です。
信用保証協会が否決すると、民間金融機関は融資しませんから、当該企業は融資を受ける道を閉ざされ、資金繰りが悪化し、倒産せざるを得なくなります。
政府系金融機関は、信用保証協会に頼らず、独自の審査を行ない、無担保のリスクもとります。
民間がやらないことをやるわけで、いわば、融資の第２ルート（最後の砦、駆け込み寺）としての役割を果たしているわけですから、上記の批判は、的をえていない、ということになります。
（そもそも論として、民間金融機関の担当者は、政府系金融機関が何をやっているのかを知らない、という場合が多いです）
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