TIBORによる優良先への融資
最近、金利0.5〜0.7くらいで融資を受けたという報告が、不動産経営者からあるのですが、どうやったら受けられるんでしょうか、というご質問をいただきました。
読み進める前に、クリックして応援をお願いします‼️
これは、TIBORと呼ばれる、銀行間で資金を融通する仕組みを利用した、金融派生商品、いわゆるデリバティブと呼ばれる融資形態と考えられます。
日銀がマイナス金利を導入していることは、ニュースでも耳にされたことがあるかと思います。
金融機関は、日銀に口座を持ち、銀行間で行われた資金移動を日々集計し、差し引きして資金決済を行なっています。
日銀は、その口座にある金融機関の預金に対して、マイナス金利を導入しました。残高が多いとお金が目減りしてしまう、というわけです。従って、運用先を求めなければいけません。
メガバンクなどの都銀や有力地銀などは、自行で集めた預金だけでなく、地方の銀行や信金から資金をたくさん借りて、企業に融資を行なっています。
その時に用いられるのが、TIBORと呼ばれる仕組みです。
銀行はTIBORに金利を上乗せして、企業に融資します。この上乗せ分が銀行の利益となります。スプレッド、と呼ばれています。
例えば、TIBORで0.1くらいの金利で資金調達して、企業に0.4パーセントを上乗せして、0.5パーセントで融資するわけです。
通常は、借り換えなど、優良な取引先からの金利引き下げ要求に応じるために使われますので、表向きには示されていません。
いつも応援ありがとうございます。
クリックしてランキングを確認
していただけると励みになります。