どの銀行どの銀行員も悪いのか
4.5やS信金の問題が取りざたされて、最近こそは沈静化しましたが、ここ数年は金融機関の不動産関連融資が積極的、いや過剰ともいえる状況だったと報道されています。
実際のところ、どの銀行も、どの銀行員も皆、不動産関連向けの貸出にのめり込んでいたのでしょうか? というご質問がありました。
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これに対しては、ノーだと考えています。銀行員のすべてが、不動産関連向けの融資業務にかかわっているわけではありませんし、各行の考え方やスタンスもそれぞれ異なります。
また、支店によっても、支店長の考え方によって、融資の取り組み姿勢がガラリと変化しますし、担当者によっても、やる気のある、ない、の違いがあります。
不動産業者は、ガードが甘くて、やる気のありそうな銀行の支店を探しだそうとして、あちこちの支店を訪問し、ローン担当者に接触を試みます。
そして、ガードが甘くてやる気もあって融資付けがうまくいった、という支店の担当者の情報が、不動産業者間で横に伝わると、その担当者をめがけて、複数の業者が群がっていった、ということかと思います。
これが特に顕著だったのが4.5で、ここは明らかに、組織的に行われていたために、叩かれてしまいました。(自ら不正に加担して、業者に対して新規案件を催促してました)
しかし、これがどの銀行、どの支店、どの銀行員もそうだったのか、といえば、実際のところ、そうではありません。
マスコミの報道のように、不動産関連融資がここ数年、過熱気味だったことは事実ですが、一方で、何も関わっていない銀行員もたくさんいるのです。
(この点、業者やコンサルなども、自分自身がかかわっている狭い範囲で銀行を見ているだけです。これを疑うのであれば、その人に、支店内にいる銀行員の顔と名前、なにをやってるのかが、全部、わかるのか、証拠として名刺を見せろと問い詰めてやってくださいw)
このあたりは、誤解のないようにしていただきたいと思っています。