良い決算書と悪い決算書
銀行が融資をする上で、法人の決算書のどのような点をプラス評価し、または、マイナス評価しますか? という質問を受けました。
プラス評価
①代表者が会社にお金を貸し付けている
②借入金が少なく自己資本が多い
③土地建物の評価額>=借入額
④減価償却費が計上されている
⑤税引き後利益が計上されている
マイナス評価
①会社が代表者にお金を貸し付けている
②借入金が多く自己資本が少ない
③土地建物の評価額<借入額
④代表者の役員報酬が300万以下
⑤減価償却費が計上されていない
⑥税引き後利益が計上されていない
他にもたくさん見るべき点はありますが、代表的かつ重要なものは上記となります。
銀行は基本的に、借入金を返せない事業者に対して、融資をしたくありません。
借入金の元本の返済原資となるのは、減価償却費と税引き後利益ですから、少なくともその合計が、年間の元本返済額を上回っていないといけません。
そして、税理士と法人の決算の打ち合わせをする時は常に上記の点を意識し、マイナス評価をできる限り解消するように努めなければなりません。
税理士は一般的に、銀行融資のことをよく知りません。節税対策に注力するあまり、かえって、金融機関のマイナス評価となる決算書を作ってしまう傾向が強いですので、十分にご注意ください。
いつも応援ありがとうございます。
クリックしてランキングを確認
していただけると励みになります。