新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

キャッシュフローと実際との乖離

  金融機関に、借入金何億、家賃収入何千万、キャッシュフロー何百万、とレントロールを提示して説明しましたが、審査に落ちてしまいました。なぜでしょうか? というご質問がありました。

  

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   金融機関は、レントロールだけ見て融資しているわけではありません。

 
  また、キャッシュフロー何百万と言っても、金融機関では、決算書にある税引き後利益の数値、すなわち、実態で評価しますので、そのような主張をしても、ほとんど通用しません。
 
   不動産業界では、キャッシュフローというと金融機関への返済や、運営の経費や税金などを除いた、純粋な手取り、という意味で使われます。
 
  確かに、手元に残る資金、ということでは、税引き後利益、に近い意味です。
 
   しかし、キャッシュフロー何百万、と主張された数値と、実際の決算書の、税引き後利益、の数値とがあまりに乖離が多いため、言っていること自体が信用されないのです。
 
   あるいは、キャッシュフローという言葉が、不動産業界で使う意味と、金融機関や税務会計で使われている一般的な意味とは異なるため、主張が通用しなかった可能性もあります。
 
   金融機関に対しては、収益返済能力(税引き後利益+減価償却費)という言葉を使うようにしていただきたいと思います。
 

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