新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

事業再建計画で虚偽の報告があったら業務改善命令となるのか

  半沢直樹で、政治的な圧力で、航空会社への債権放棄が銀行に要求され、業務改善命令がでていますが、こういうことは実際にあるのですか?というご質問がありました。

読み進める前に、クリックして応援をお願いします‼️

 


不動産ランキング

 

   ドラマでは、日本を代表する航空会社が描かれています。会社OBの権限が強く、社長以下の役員は操り人形、縦割り組織、各部門は高品質でハイレベルながらコスト感覚がなく、権利意識が強いようです。

 

    路線を維持するため、乗客が少なくても旅客機を飛ばしてしまい、莫大な燃料費(固定費)がかかって、赤字を垂れ流している状況が伺えます。

 

    また、人件費などの販管費もかさんで営業赤字となり、さらには、銀行への金利支払いが加わって莫大な経常赤字を積み上げ、自力での再建が不可能な状況のようです。

 

    表題のように、銀行の債権放棄を実現させたところで、販管費や不採算路線をカットしなければ、さらなる赤字を生み出し、倒産してしまうことになります。 

 

   銀行は、融資先を倒産させないために、あえて追加融資を行うことで、その融資資金で銀行への返済を行なってもらうことがあります。(  ドラマでは、銀行が150億の追加融資を行なってます。)

 

   これだけの巨大な航空会社ですから、倒産してしまえば国の威信にかかわりますので、金融庁としても、実質破綻先として分類し、各銀行に対して毎年、状況報告を求めている様子が伺えます。

 

   (企業を再生するため当時、大企業向けに企業再生支援機構、中小企業向けに再生支援協議会が発足しました)

 

    金融庁に対して事業再建計画で虚偽の報告をしたとしても、他行からも同様な状況報告をださせているはずですから、これを理由にして業務改善命令を出す、というのは、いささか行き過ぎという感じがしますし、背後に政治的な圧力がかかっているようにも感じられます。

いつも応援ありがとうございます。 


不動産ランキング

クリックしてランキングを確認

していただけると励みになります。

 

 

 

健美家さんに、ご紹介いただきました。

 

自己資金9,000万円!現役金融マン・新築フロンさんが新築アパート投資を始めた理由【前編】|不動産投資の健美家

 

気付けば社長の年収越え。現役金融マンの新築フロンさんが新築アパート投資で一番大切にしていること【後編】|不動産投資の健美家