新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

銀行はどうして、赤字決算を嫌うのか

減価償却 決算書

半沢直樹を見て感じましたが、銀行はどうして、赤字決算が大嫌いなんですか？  粉飾決算は多いんですか？  というご質問がありました。

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    税引後が損失だと、いちいち、どうして赤字になったのかを説明しないといけないからです。
 
   面倒なことですし、印象も悪いです。しかし、１円でも黒字ならば、当社は連続して黒字だから問題がない、と書けます。
 
    ちょっとした違いかもしれませんが、随分と大きな差に、つながるのです。
 
   粉飾決算が多いのか、という点についてはコメントを避けますが、架空売上を計上したりすると、売掛金が膨らんで不自然さが出てくるので、見破られる可能性が高いです。
 
 半沢直樹で、稟議書が、ごみ扱いでなく、ごみだ、と言われてたのは、稟議書で必ず触れないといけない点について、全く触れられてなかったから、それで可否を決めるならば重大なリスクがある融資案件である、という理由によるものです。
 
 
（法人は減価償却が任意だから、と、減価償却をやらないで黒字、というのはすぐに見破られますのでご注意ください。）
 
（減価償却をして赤字、もダメです。当人は、減価償却のせいにしてますが、順番を変えれば、他の理由で赤字だからです。
    減価償却をしても黒字、の方がよいに決まってます。）