新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

銀行融資の種類

銀行の融資には、どのようなものがありますか?という質問を受けました。

 

読み進める前に、クリックして応援をお願いします‼️

 


不動産ランキング

 

   大きく分けると、消費性資金と事業性資金とがあります。

   個人向きには消費性資金、例えば住宅ローンやカードローンがあります。これらは各銀行で商品化され、それぞれ審査基準が画一化されており、その銀行の基準に合わないと落ちてしまいます。
主にサラリーマン向けに作られていて、住宅ローンの場合には融資期間が30年位までとれるのが特長です。


   また、サラリーマン向けにアパートローンという名称で、事業性資金に近いものを商品化している銀行もあります。融資金額には上限があり、個人向きに事業性資金? というグレーな範疇のため、表向きには掲載していない銀行が多いかとも思います。

   これに対して、個人事業者や企業向きには事業性資金、いわゆる一般融資というもので対応します。各地の信用保証協会を使った融資や、銀行自身が100パーセントリスクを負うプロパー融資、と呼ばれるものが該当します。金融庁の指導もあって、業種を問わず、融資期間は運転資金は5年、設備資金は10年が標準とされています。

 

   不動産賃貸業に関して言えば、サラリーマン兼業の方はローンで対応し、個人事業者や企業は一般融資で対応する、というのが基本スタンスとなります。

 

   一般融資の場合、他業種含め、審査基準は画一化されておらず、融資金額にも上限ありません。不動産賃貸業の場合は、融資期間が最大でも15〜20年程度または減価償却期間内となるため、利回りにもよりますが、家賃の大半を返済にとられてしまうことになります。

 

   地方の築古物件で返済が進んで減価償却切れとなり、長期保有を望まないという場合には、6〜10年程度で売却して運用益を確定させ、手元のキャッシュを増やして会社の財務内容を良くするのが一番、という選択になるでしょう。

    なお、最近は、事業者向けに、事業性資金としてビジネスローンというものが商品化されていますが、金利が高めに設定されていて、信用毀損となるため利用はお勧めできません。個人向けのカードローンについても同様です。

 

いつも応援ありがとうございます。 


不動産ランキング

クリックしてランキングを確認

していただけると励みになります。