銀行融資の種類
銀行の融資には、どのようなものがありますか?という質問を受けました。
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大きく分けると、消費性資金と事業性資金とがあります。
個人向きには消費性資金、例えば住宅ローンやカードローンがあります。これらは各銀行で商品化され、それぞれ審査基準が画一化されており、その銀行の基準に合わないと落ちてしまいます。
主にサラリーマン向けに作られていて、住宅ローンの場合には融資期間が30年位までとれるのが特長です。
また、サラリーマン向けにアパートローンという名称で、事業性資金に近いものを商品化している銀行もあります。融資金額には上限があり、個人向きに事業性資金? というグレーな範疇のため、表向きには掲載していない銀行が多いかとも思います。
これに対して、個人事業者や企業向きには事業性資金、いわゆる一般融資というもので対応します。各地の信用保証協会を使った融資や、銀行自身が100パーセントリスクを負うプロパー融資、と呼ばれるものが該当します。金融庁の指導もあって、業種を問わず、融資期間は運転資金は5年、設備資金は10年が標準とされています。
不動産賃貸業に関して言えば、サラリーマン兼業の方はローンで対応し、個人事業者や企業は一般融資で対応する、というのが基本スタンスとなります。
一般融資の場合、他業種含め、審査基準は画一化されておらず、融資金額にも上限ありません。不動産賃貸業の場合は、融資期間が最大でも15〜20年程度または減価償却期間内となるため、利回りにもよりますが、家賃の大半を返済にとられてしまうことになります。
地方の築古物件で返済が進んで減価償却切れとなり、長期保有を望まないという場合には、6〜10年程度で売却して運用益を確定させ、手元のキャッシュを増やして会社の財務内容を良くするのが一番、という選択になるでしょう。
なお、最近は、事業者向けに、事業性資金としてビジネスローンというものが商品化されていますが、金利が高めに設定されていて、信用毀損となるため利用はお勧めできません。個人向けのカードローンについても同様です。
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