大家さんが物販をやった場合、儲かるのか?
月売上が100万円と宣伝してる物販の高額セミナーを見かけたことがありますが、実際に儲かりますか? 銀行から見てどうですか? というご質問がありました。
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大家さんをやっているとひまな時間がある、というので物販をやりたいという人を見かけることがありますが、
結論からいうと、銀行は物販に対しては厳しい目で評価しますので、やめたほうがいいと思います。
表題にはいくつかの問題点があります。
月売上100万円といっても、商品の仕入原価が含まれていませんので、商品にもよりますが、実際の利益(売上総利益)はせいぜい半分の40〜60万というところでしょう。
そこから、販売にかかわる費用(電気代、電話代、通信費、倉庫代、アルバイト代など)があり、それを引けば手残りは10万くらいになります。
銀行借り入れがあれば、金利負担もあるでしょうから、ほとんど手残りがありません。
物販というのは基本的に、薄利多売です。
月売上が安定するわけでなく、月100万のときもあれば、月10万のときもあります。
(表題は、一番良いときの月売上を言っているにすぎません。)
また、在庫リスクもあります。商品を仕入れても、売れなければ在庫の山となります。部屋の中がダンボールだらけ、ということにもなりかねません。(融資審査のとき、銀行員が実際に見にきます)
お金が、在庫、という形で眠っていることになり、銀行はこの点を厳しく評価します。
目安として月売上の3倍、表題の場合ですと、在庫(商品)が300万円あったならば、在庫過多、とみなされます。すると、商品仕入れの融資を申し込んだとしても、倒産リスクがあるとみなされ、銀行から断られることになります。
(物販の会社の決算書は、毎年、安定しているわけでなく、乱高下があります。たまたま良かったとしても信用されません。)
物販というのは、大家さんが考えているほど甘い業界ではありません。不動産賃貸業が順調でも、物販で足を引っ張られるならば評価を落とすことになりますから、やらない方がまし、でしょう。
(表題のセミナーをやっている人は、物販で儲けているのでなく、高額セミナーをやることで、儲けようとしているのです。ちょっとやってみたらうまくいった、というレベルで、高額セミナーをやろうということ自体馬鹿げてますし、そんなことにまんまとのせられてはいけません。)
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