安くてコスパの良い会社が、次第に高コスト体質になるのはなぜか
会社を立ち上げたばかりの頃に安くて、コスパのいい企業があったとしても、成長を続けるうちに、次第に高コストになっていきます。これはどのような業種でも、例えば、建築会社などにもあてはまります。
会社を立ち上げたばかりの頃は、競争に勝てるかどうかわからないですし、売れるかどうかわかりませんから、自社の利益を抑えてでも、顧客のために安く売ることを優先します。
数をこなし、これくらいならば必ず売れると経験的にわかり、固定客が増えて忙しくなってくると、顧客を選別したり、自社の利益を優先して高くするようになります。
(利益を重視して業績がよくなると、銀行も、積極的に融資するようになります)
一方で、社員を雇ったり、事務手続きなど社内ルールを定めたり、ライン増強したり、支店開設したりなどで規模拡大すると、高コスト体質になっていきます。
規模が拡大すると、細かいところまで、経営者の目が行き届きにくくなります。
顧客からみると、たらい回しされたり、質問しても回答が遅くなったり、などでサービスレベルの低下につながりやすくなります。
顧客窓口のためのコールセンターや、均質サービスを提供するために工場を建設したりすると、さらに、高コスト体質に拍車がかかります。
大企業は、中小企業が大きくなった姿でもあるわけですから、必ず通る道といえるかもしれません。