新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

人が、投資、に群がるのはなぜか

   投資って、不動産も含めて、株やFXなどいろいろなものがありますが、人はどうしてやりたくなるんでしょうかというご質問がありました。

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  人は、学校を卒業して社会にでると、会社で働くなどして給与をもらうようになります。お金を稼ぎ、ある程度、溜まってきたら、運用して増やしてみたい、と思うのでしょう。

   株やFXなどは、元金があって始めるのが普通だと思います。

   不動産についていえば、土地と建物自体に担保力があるので、銀行が融資してくれます。何かあったときも、売却して資金回収できますから、貸す側の銀行としても、安心なのです。

   社会的信用がある人(属性がよい、という言い方をします)であれば、サラリーマン年収も融資返済の原資として見込めますから、ローン系の商品(アパートローンや住宅ローン)を使えば、元金がなくても、始められます。

    不動産業者は、不動産売買が行われれば仲介手数料が手に入りますから、不動産投資、という名称を使いセミナーをやりたがります。

   実際に、不動産投資、という甘い言葉に誘惑されて、ここ数年の間に、サラリーマンが次々と参入してきました。   
     属性が悪くても、書類を改ざんすれば4.5で融資がでて始められますよ、などとそそのかされ、不動産業者と結託したわけです。

   不動産投資、という言葉は、個人的には、好きな呼び方ではありません。

   不動産の場合、入居者が家賃を支払うわけですし、その原資は入居者が働いて稼いだ給与です。
    その家賃のなかから、銀行返済や経費を支払います。不動産投資ではなく、不動産を経営する、事業者となるのです。(毎年、確定申告が必要となります。)

   不動産投資、という言葉を使うのは、たいがいは、不動産業者かコンサル、キラキラ大家です。

   投資、という甘い言葉に誘惑される以上、不動産業界への新規流入を防ぐことは困難ですが、
  幸いにも、4.5のかぼちゃ不正融資問題が発覚してからは、サラリーマンに対しては融資しない、自己資金がないと融資しない(資金力と実績のある専業大家、地主に対しては融資する)という銀行が増え、今日に至ってますので、参入障壁が高くなり、よかったと思っています。

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