不動産仲介と不動産管理、経営が安定するのはどちらか
不動産売買の仲介をやっている業者さんが、不動産管理もやっていたら経営が安定するんだけどなとつぶやいてましたが、経営という観点からするとその通りだと思います。
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(今回は、金融ネタではありません)
不動産売買の仲介だけをやっている場合、仲介手数料が会社の売上となりますから、ある月はたくさんでも、ある月はまったくない、ということが考えられます。
不動産売買の仲介だけをやっている場合、仲介手数料が会社の売上となりますから、ある月はたくさんでも、ある月はまったくない、ということが考えられます。
経営的にみれば、毎月の売上が一定していた方が、事務所の家賃や来客用の月極駐車場を確実に支払えるので、ありがたいです。
仲介専門だと、売上がゼロの時に、きつくなります。
これに対して、不動産管理の場合は、管理を任されている大家さんの当月家賃から管理料を徴収しますから、毎月の売上が安定します。
管理戸数が増えて売上が増えてくれば、事務所の家賃や来客用の月極駐車場も確実に払えるようになるでしょうから、安心できます。
表題の業者さんは、不動産管理で固定的な安定収入を得て、不動産売買で変動的な売上を稼ぎ出したい、と思ったのでしょう。
仲介の場合は、一件でも成約しないと売上ゼロなわけですから、働いている社員も頑張らないといけません。社長から、発破をかけられることもあるでしょう。理不尽なことも多いでしょうから、社員の離職率も高めです。
不動産管理の場合は、毎月の売上は安定するでしょうから、働いている社員が、頑張らないといけないわけではありません。このためか、社員の離職率は低めです。
管理物件のために動けば動くほど、コストがかかってしまいます。(本音を言えば、サボってなにもやらないのが楽ですw)
管理物件が増えてくれば、特定の大家さんのためだけに肩入れして動くわけにはいかない、という気になるはずです。
そして、どの大家さんに対してもそう言って、結局、誰のためにも働かなくなるのです。
(役人と同じ感覚です。窓口にクレーマーがきたら、税金を納めてるのはあんただけじゃない、あんただけに養ってもらってるわけじゃない、と考えて、何もやらなくなるのです)
すべての管理会社がそうとは言いませんが、多かれ少なかれ、同様なことが起こっているものと考えられます。