銀行員は、自分の銀行以外の、世間のことはよく知らない
半沢直樹で、金融庁の検査官に対し、銀行が債権放棄を拒否できたのに、役人はどうして政治家に逆らえないのか、と半沢が尋ねたのを、(半沢は)なんもわかってないねと揶揄されたのが印象的でした。
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国の役所は縦割りの省庁に分かれていて、具体的な実務を担っています。事務方と呼ばれるように、事務次官をトップとした終身雇用の公務員によって構成されています。
事務次官の上には大臣というポストがあって、内閣総理大臣が任命するわけですが、実務をなにもしらない、初心者でもあります。(国会議員から選ぶのが通常ですが、民間人を起用することもあります)
実際に、政治家が大臣に就任すると、事務方の担当者(部課長)からレクチャーを受けていろいろと教えてもらいます。
もちろん実務を何も知らない初心者とはいえ、一応は、上司てすから、機嫌を損ねるようなことはできませんし、逆らえません。大臣が暴走して変な方向にいかないよう、よく事情を説明し、コントロールするのが、事務方の役人の仕事です。そのためのお膳立てをしたり、シナリオを考えているのです。
各省庁にはそれぞれ専門領域があって、民間企業に対して許認可権をもつ場合があります。銀行は金融庁の管轄下にあり、許認可権をもつ金融庁には逆らえませんが、他の省庁に対しては直接関わりがないので、めっぽう強気です。
国土交通大臣という部外者が、一民間企業である銀行に対して債権放棄を要求してきたわけですから、銀行側に拒否権があるし、どう判断しようと自由でしょう。
ドラマでは、国土交通大臣が、金融庁の言うことなら銀行も聞くと考えて、金融庁に対し、個別行の金融検査を要求し圧力をかけてきました。
部外の政治家からの圧力ですから、逆らいたいところですが、しぶしぶ従いました。金融検査を行うのは事務方ですから、屈辱的でしょう。(金融庁長官からの指示があったなら、まだしも、です)
半沢直樹は、一民間企業の銀行員ですから、役所のことなど知るよしもなく、無知を露呈してしまいました。(表題のように、金融庁の検査官から、揶揄されました。)
大臣というのは、国の省庁とは違って、政党の議員が担っていて、横に連携を取りやすいでしょうから、縦割りの弊害がないという点で、よいところがあるともいえます。(政党の幹事長が、大臣を呼びつけたり、呼び出したり、というシーンがありましたが、大臣といえど政党という組織には逆らえない、という点で面白い描写でした)
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