創業開業にあたっての事業計画と収支計画の書き方
新規創業、独立開業の融資申し込みにあたっての書類の書き方や注意事項を教えてください、というご質問がありました。
これから起業したい、それにあたって融資を受けたい、という申し込みをした時、金融機関からは、事業計画書と収支計画書、の提出を求められます。
事業計画では、どのような事業を行ってゆくのか、を具体的に記入し、過去の経歴や経験からみてうまくやれそうか、はたして事業が成功するのか、を見られます。
起業するにあたって従業員を雇うのかどうか、という点は、かなり重要です。
売上が安定しない1年目は、なるべく従業員を雇わないで自分でぜんぶやる、くらいでないと人件費倒れとなり、うまくいかないからです。
次に、資金計画では、事業に必要な設備資金と、運転資金について、具体的に記入します。
設備資金は、事務所や店舗を運営するにあたって必要な機械設備、事務機器、備品などを揃えるための費用です。
業者からの見積もりをとり、それを具体的に記入します。
運転資金は、どのような事業を行う場合も必要な資金で、人件費や仕入れの費用のことを意味しますが、月商の2〜3か月分はあった方がよいので、その金額を記入します。
これらを、自己資金と銀行からの借入によってまかなう必要があるので、具体的な金額を記入していきます。
次に収支計画書です。開業してから毎月の売上がどのくらいになるのか、という見込みを記入するのと、
1年単位でどのように変遷するのか、という予想を組み立てます。
事業を始めて1年目、というのは思ったように売上が伸びず、費用だけが嵩んで赤字決算になる事業者がほとんどですので、
実現不可能な、無茶なことを書かない方がよいですが、かといって赤字になるような書きっぷりだと不安を与えるので、プラスマイナスゼロか、ちょっとプラスか、くらいにしておくのが現実的です。
2年目からは徐々に軌道に乗りますので、売上を増やして利益が出るような形で記入すると良いでしょう。
事業が成功するかどうかは、過去の経歴や経験がどの程度、生かされるかが重要ですが、
大企業出身で独立開業した人については、企業の看板を背負っていたから、それなりにうまくいっていた場合が多く、独立すると顧客離れが起きて、1、2年くらいで廃業する傾向があるので、注意が必要です。
また、1年目は売上に結びつかない、儲かりもしないような雑用に追われて、家賃や人件費で、貴重な自己資金を失ってしまうことが多いです。
実際に仕事を始めると、1か月、2か月はあっという間ですし、売上がゼロなのに家賃や人件費はかかり、自分の生活費も必要、ということになるので、
起業するというのは、かなり大変かと思っています。
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