プロパー融資とローンの違い
プロパー融資とローンの違いって何ですか?というご質問がありました。
これって実は、不動産経営者で、正しく把握できてるのは、元銀行員で内情を知っている人だけですが、この際、暴露してしまいましょう。
まず、銀行の支店の構成ですが、一階と二階があって、通常は二階に融資関係の窓口があります。たくさんの人が働いていますが、渉外担当と融資担当、ローン担当、とに分かれています。
ローン担当というのは、いわゆる住宅ローンやアパートローンなどを受け持っていて、不動産業者が出入りしたりします。
融資担当というのは、プロパー融資や信用保証協会保証付き融資を受け持っていて、渉外担当とも連携しながら、さまざまな業界の資金ニーズに応えています。
不動産業者は、ローン担当と面談するだけで、融資担当や渉外担当と関わりをもつことは、基本的にありません。だから、プロパー融資のことは知りません。
以上は、窓口から、指揮系統の違い、です。
次に、審査の中身から見た違いです。
ローン担当は、基本的には、申込者の属性や年収、自己資金の有無、資産背景の有無、など形式要件をチェックし、問題がなければ、本部の担当部署や関係の保証会社と連絡を取りながら、案件を詰めていきます。審査プロセスとしての、支店長の役割というのはやや、希薄なところがあります。
融資担当は、プロパー融資や信用保証協会保証付き融資を取り扱います。基本的には、決算書を3期分徴求して、審査を進めていきます。支店長の役割は大きく、銀行融資の花形、とも言えるものです。支店長決裁や本部決裁、があります。
住宅ローンやアパートローンを担当するのは、人員構成上は一割程度にすぎず、大方は融資担当や渉外担当に分かれて活動しています。
そして、これからは、ご自身の足で、銀行と接点を持ち、プロパー融資を開拓してゆく必要がありますよ、というわけです。
いつも応援ありがとうございます。
クリックしてランキングを確認
していただけると励みになります。
健美家さんに、ご紹介いただきました。
自己資金9,000万円!現役金融マン・新築フロンさんが新築アパート投資を始めた理由【前編】|不動産投資の健美家
気付けば社長の年収越え。現役金融マンの新築フロンさんが新築アパート投資で一番大切にしていること【後編】|不動産投資の健美家