銀行融資に本部決裁があるのはなぜか〜不動産経営の進むべき道
銀行融資に、本部決裁があるのはなぜですか?というご質問がありました。
本部決裁の案件は、銀行経営に一定のリスクがあって、本部がすべて把握しないといけないと判断した貸出債権だからです。
支店長決裁が認められるのは、主に、信用保証協会の保証付融資や、担保等によって保全充足しているプロパー融資など、リスクの低い案件です。
本部決裁には、優良先も含まれています(融資額の上限はなく無限です。)
優良先が本部決裁なのはどうしてか、というと、取引先には上場企業の場合等もあって、何百億単位での貸出もあり、支店レベルで対応できない場合があるからです。
また、最上位の格付けになると、代表者保証がなく貸出しする場合もあって本部決裁となります。言い換えれば、上場企業並みの、最上位の格付けを得られた優良先は、代表者保証が要らなくなるのです。
それでは、不動産経営として目指すべきは、どういう方向か、というと、
金融機関における、格付けの最上位を目指していただきたい、と思っています。
すなわち、財務内容を最も重視する、という経営姿勢です。
何十億借りたとか、家賃年収が何億だとか、オーバーローンやフルローンを受けられたとかでは、格付けは良くなりません。
自己資本が乏しいままで借入金を増やし続けても財務内容は良くなりませんし、格付けも低いままですので、ご留意いただきたく思います。
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