新築 フロンさんの銀行融資Q&A

元某大手銀行で融資業務、貸出資産の自己査定等を行ないました。平成の終わりまで融資審査業務をしていました。私自身も大家さんです。コメントはFacebookで受け付けています。

敷金(預かり保証金)は消費税と同じようにプールすべきか

   銀行員は、敷金(預かり保証金)が手元にあるはずだ、と思っているって本当ですか?というご質問がありました。

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   これは、一般的に事実です。
   敷金は、入居が決まった際に、仲介業者の報酬として差し引きされ、手元に入ってこなくて消えてしまう場合が多いので、実際にある、という実感がないかとは思いますが、このことを銀行員はよく理解しておらず、手元に預かり金があるはずだ、と勘違いしている場合が多いです。
 
  敷金(預かり保証金)の残高と比較して、現預金が少ないと、資金繰りが忙しいのでは?と勘違いすることがあり、融資否決の原因となります。
 
   従いまして、敷金などの預かり保証金、は、できるだけプールするようにしていただきたいと思います。
 
     話は変わりますが、業種を問わず、消費税を滞納する事業者が多いです。
 
   課税事業者の場合、課税売上−課税仕入、の分だけ消費税を納付しないといけませんが、本来は預かり金としてプールしないといけないにもかかわらず、それに手をだしてしまい、資金繰りにまわしてしまった、という事例が多く見られます。
 
   消費税は金額も大きいので、滞納している消費税を遅れて支払ったころには、次の消費税が発生してしまい、再び滞納する、という悪循環に陥ります。
 
   銀行は、融資審査の際に、未払の勘定科目があるのを嫌いますので、未払消費税の額が膨らむと、融資否決の原因となりやすくなります。  
 

10月から消費税が10%に引き上げられましたから、特に要注意です。

 

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